アドバイザリースタッフ研究会

健康食品・サプリメントに関する情報提供を行う有資格者のブラッシュアップをお手伝いします。

健康食品・サプリメントに関する情報提供を行う有資格者のブラッシュアップをお手伝いします
YouTubeチャンネルの登録をお願いします。

第103回薬剤師国家試験より  チャレンジしてみてください。


第103回薬剤師国家試験より (転記ミスありましたら、ごめんなさい。)


226-229  74 歳女性。年齢を考えるとそろそろ骨がもろくなり、寝たきりになるのではないかと心配になった。


226(実務)
この女性が薬局を訪れ、サプリメントの摂取について相談した。薬局に取りそろえている以下の成分を含むサプリメントのうち、カルシウム(Ca)のほかに摂取する成分として優先度が高いのはどれか。2つ選べ。


1 ビタミンA   2 ビタミンC   3 ビタミンD   4 ビタミンE   5 ビタミンK



問 227 (物理・化学・生物)
この女性に「骨粗しょう症は加齢とともに骨がもろくなり、進行しやすい病気な ので、無理のない軽い運動を心がけてください」と指導した。この指導の根拠となる骨のリモデリングに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


1 エストロゲンは、骨からの Ca2+ 遊離を促進する。
2 骨細胞は、増殖能を有する未分化細胞であり、Ca2+ を細胞外へ分泌する。
3 骨芽細胞は、コラーゲンを細胞外へ分泌して骨基質をつくる。
4 カルシトニンは、破骨細胞の機能を抑制して、骨形成に働く。
5 負荷がかかる運動は、破骨細胞を活性化することで骨量を増加させる。


問 228(実務)
3ヶ月後、この女性が全身倦怠感を覚え、近医を受診したところ、血清Ca濃度 10.0 mg/dL、血清アルブミン濃度3.0 g/dL であった。なお、補正血清Ca濃度 は、血清Ca濃度と血清アルブミン濃度から次の式で算出される。以下の記述の ち、正しいのはどれか。2つ選べ。


補正血清 Ca濃度(mg/dL) = 血清 Ca濃度 + [4−(血清アルブミン濃度)]
補正血清Ca濃度の基準:8.4~10.2 mg/dL


1 血清中の Ca 濃度を評価する際、この女性は高アルブミン血症であるため、補正血清Ca濃度を用いる。
2 この女性は低Ca血症と判断される。
3 イオン化した Ca のみを測定しないと、この女性における Ca の過不足は判断できない。
4 この女性は、脱力や脱水、腎障害を起こしやすいと予測される。
5 ビタミンを含む薬剤の中には、過剰摂取すると高Ca血症を引き起こすものがある。



問 229(衛生)
骨の構成成分である Ca に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 Ca は、主に遊離イオン状態で骨や歯に存在する。
2 骨に存在するオステオカルシンは、Ca と結合する。
3 腸管からの Caの吸収は、カゼインホスホペプチドにより阻害される。
4 腸管からの Ca の吸収は、シュウ酸やフィチン酸により亢進する。
5 パラトルモン(副甲状腺ホルモン)の過剰分泌により高 Ca血症となることがある。



問 230-231  65 歳男性。長期にわたるアルコール依存症と診断されて、入院治療中。食
事が摂れず栄養不良の状態であったが、さらに担当看護師より、眼球運動の異常やふらつき、意識障害が確認されるようになったと報告があった。この患者の症状の原因としてビタミン欠乏の可能性が考えられた。


問 230 (実務)
この患者で欠乏し、症状の原因となっている可能性が最も高いビタミンはどれ か。1つ選べ。


1 ビタミンB1    2 ビタミンB2   3 ビタミンB6   4 ビタミンB12   5 ビタミンE


問 231(衛生)
この患者の症状の原因となっている可能性が最も高いビタミンに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


1 緑黄色野菜に多く含まれる。
2 アミノ基転移反応の補酵素として働く。
3 生体内でリン酸化されてから、糖質を代謝する酵素補酵素として働く。
4 さらに欠乏すると、ペラグラ様皮膚炎を発症することがある。
5 多量に摂取しても尿中に排泄されるため、重篤な過剰症は特に知られていない。