4月3日福岡会場も、昨年の研修会を上回る参加者
2016年春期研修会(福岡会場)が、4月3日(日)、九州大学医学部百年講堂で開催された。
当日は、福岡市内は桜満開で、かつ20度を超える絶好の花見日和となったが、会場には昨年を上回る80名を超える方々の参加を得る研修会となった。
第一部では、福岡大学病院薬剤部長 神村英利 先生から、「医療現場からみる健康食品の健康被害」と題して、具体的な事例を出されながら、医薬品利用者の健康食品摂取時の健康被害事例や、その際にどのような対処をしたかという、日々の医療機関での薬剤師としてはたしている業務について解説いただいた。
また、先生から、医療機関では、アドバイザリースタッフの資格を持っている医療従事者のいないところも少なくないので、アドバイザリースタッフの資格者の研究会と医療機関が相互に連携をとれるような体制を作ることが望ましいと発言された。
第二部では、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 千葉 剛 先生より、「保健機能食品の正しい利用方法」と題して、アドバイザリースタッフが消費者に説明する際に役立つ、トクホ、栄養機能食品の使用の仕方についての留意点を解説いただいた。
また、消費者の保健機能食品の正しい認知度についても、いくつかの調査結果を出され、実際の消費者は、保健機能食品を正しく理解している人は非常に少ないことを解説された。
左上 第一部 神村先生 右上 当日会場の様子
左下 福岡舞鶴公園 右下 第二部 千葉先生
両先生ともに、会場からの多くの質問にお答えいただき、一方通行の研修会ではなく、参加者も積極的に参加する研修会となった。今後は、もっと質疑応答の時間を取れるような研修会を増やしていければと考えている。
会場参加者から、春だけてなく、年複数回の研修会を開いてほしいとの声を多くいただいた。なんとか、複数回の実現に向けて検討していきたい。