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2017年度のPIO-NETにみる危害・危険情報の概要の公表


8月8日、国民生活センターから、2017年度のPIO-NETにみる危害・危険情報の概要が、公表されました。

PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワークシステム)により収集した2017年度の「危害・危険情報」をまとめたものです。
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20180808_2.pdf


2017年度の傾向と特徴から
「危害・危険情報」は14,516件で、対前年度比でみると4.9%減となっています。
「危害情報」は11,265件で、上位3商品・役務等は「健康食品」、「化粧品」、「医療サービス」でした。「危険情報」は3,251件で、上位3商品・役務等は「四輪自動車」、「調理食品」、「自転車」でした。
「危害情報」については、前年度と比べ「化粧品」が402件増加したものの、「医療サービス」が133件、「エステティックサービス」が121件、「飲料」が112件、「外食」が78件、それぞれ減少したことなどが影響し、410件減少しました。


「危害情報」 ①健康食品(1,847 件)
「健康食品」は 1,847 件で、危害情報全体に占める割合は 16.4%となっており、前年度(1 位、 1,877 件)から 30 件減少しました。
性別では、女性が 1,573 件(85.2%)と 8 割以上を占めており、年代別では、40 歳代が 403 件 (21.8%)で最も多く、次いで、50 歳代 399 件(21.6%)、 70 歳以上 270 件(14.6%)の順となっています。
「健康食品」の内訳をみると、「他の健康食品」が 1,339 件(72.5%)で最も多く、次いで「酵素食品」284 件(15.4%)となっています。
危害内容は、「消化器障害」が 998 件( 54.0%)と 5 割を超え、次いで、「皮膚障害」497 件( 26.9%)、 「その他の傷病及び諸症状」283 件(15.3%)の順となっています。

<事例> ・豊胸サプリメントを飲んだら生理が止まり、飲むのを止めたら体調が戻った。インターネット でプエラリア・ミリフィカという成分が健康被害を起こすことがあると知り、自分の飲んでい た豊胸サプリメントにも含まれていた(40 歳代・女性)。
・ネット通販で酵素食品を購入し、3 日間程飲んだところで下痢をした。医師から「健康食品によ り下痢をしたと思われる。使用を中止するように。」と言われ、飲まずに放置していたところ体 調は回復。その後、定期購入と知り、解約を告げたが業者は応じない(40 歳代・女性)。